NEF工法(特許出願中)


掘削不要・断水回避のNEF工法

NEFとはNone Excavation Freezeの略称で、掘削をせずに地下消火栓の交換ができる革新的なメンテナンス工法です。
さらに凍結工法によって、断水をすることなくメンテナンスを行うことができます。

NEF工法は、弊社が独自に単独で開発した特殊工具による工法で、現在特許出願中です。

NEF工法によって、主に以下の効果が見込まれます。
 ①掘削工事が不要なため、大幅なコストダウンが可能となる。
 ②占用掘削工事の申請手続きが不要となる。
 ③掘削時の騒音や振動が生じないため、周辺への影響を最小限に止めることができる。
 ④仮復旧・本復旧工事が不要なため、大幅な時間短縮が可能となる。
 ⑤車両、重機等の使用を回避・軽減するので、CO₂の排出を抑制できる。

従来の工法は、主に以下の2つの工法があります。
一つは①掘削して凍結する工法、もう一つは②掘削せずに断水する工法です。
このように従来の工法は、掘削することでコスト高になるか、あるいは断水することで周辺地域への影響を及ぼしています。

NEF工法は、掘削せずに凍結することができるため断水も回避することができます。


下の写真は地下消火栓の模型を、実物の約1/2のサイズで製作したものです。
①の写真はマンホールを開けて上から見た状態です。マンホール内のスペースはかなり狭いです。
②の写真は消火栓を横から見た状態で、実際は最下部の配水管が左右につながっています。従来工法では、後続作業の凍結を行うスペースを確保するために掘削をします。掘削範囲はこの後の現場写真で確認できます。凍結をしない場合は、断水して工事を行います。
③の写真は凍結する消火栓下部(赤枠)を、発泡スチロールで囲んだ状態です。この発砲スチロールの中を凍結させて上部にあるボルトを外し、新しい消火栓と交換します。

①地下地下消火栓を上から見た状態(1/2模型)
②横から見た状態
③局部の凍結(赤枠)

このように地下消火栓のマンホール内は狭いため、現状では掘削によって凍結スペースを確保するか、掘削・凍結をせずに断水するかのいずれかの方法で、消火栓交換の工事を行っています。
NEF工法は、独自開発した工具と工法によって、狭いスペースでも掘削せずに凍結し断水を回避することができます。

現在NEF工法は特許出願中ですが、すでに東京都内を中心に実績を積み上げつつあります。詳しくは「主な実績」をご覧ください。

次の現場写真は、従来工法における掘削し凍結する工法(①の写真)と、掘削せず断水する工法(②の写真)の様子です。
NEF工法によって、このような危険な作業を回避することができるため、労働環境の改善にも寄与しています。

①凍結スペースを確保するために掘削が必要
②狭いスペースで逆さ吊りの状態で作業


下の写真は、NEF工法によってマンホールの蓋を開けて、マンホール内で局部的に凍結し消火栓を交換している現場写真です。
準備段階から消火栓交換までの工事を一貫して最小スペースで行うことができるので、現場周辺への影響も最小限に止めることができます。

工事の準備
老朽化消火栓
単口Φ75を凍結中
双口Φ100を凍結中

消火栓撤去後(発砲スチロールで凍結中)
新規消火栓取付け完了

下表のとおり、NEF工法と2つの従来工法を比較することで、NEF工法による効果は一目瞭然です

NEF工法と2つの従来工法の比較


NEF工法と従来工法の業務フロー比較


NEF工法によって、地下消火栓の早期メンテナンスを実現します

国内におけるインフラの老朽化対策は喫緊の課題であり、すでに社会問題化しています。その中でも地下埋設インフラは施設数・延長が膨大で生活に密着しているため、早期のメンテナンスが望まれています。

NEF工法の対象となる地下消火栓や区画量水器等の地下施設数は、東京都内だけでも10万箇所以上あると言われており、設置から30年の耐用年数を超える施設も年々増え続けている状況です。

老朽化消火栓による事故も増えつつあり、事故発生時の影響の大きさは以下の報道からも伝わってきます。

埼玉県川口市の事故
群馬県藤岡市の事故

NEF工法によって施工コストを抑え、施工時間を短縮することで、年間のメンテナンス個所数を大幅に増やすことができるでしょう。
私たちエコノフリーズは、社会的問題・課題の解決に寄与するという使命を、まずはNEF工法によって実現していきたいと考えています。

NEF工法の実績は、「主な実績」をご覧ください。

なお、NEF工法に関するご質問・ご相談等につきましては、下記の電話番号にご連絡ください。

お問い合わせ  
042-401-9638



NEF工法によって、SDGsの5つの目標に貢献していきます

1.水道インフラの早期メンテナンスに貢献

NEF工法によって、老朽化した国内の水道インフラの早期メンテナンスを実現することができます。さらに海外でも同様に、本工法による早期メンテナンスを実現できます。
老朽化施設を早期に交換することで、将来にわたって安全な水を確保することができます。

2.施工時の労働環境改善と生産性向上に貢献

従来工法の現場では、状況によっては逆さ吊りの状態で作業が行われています。さらに夏季の猛暑、冬季の雪や凍結は、事故や健康のリスクを高める要因になります。
NEF工法は、このような労働環境の改善と現場作業の大幅な時間短縮によって、働きがいと生産性の向上に貢献することができます。

3.革新的メンテナンス工法の開発で技術革新に貢献

すでに社会問題化している老朽化インフラの革新的メンテナンス工法の開発は、技術革新の一端を担っているといえます。
NEF工法は、現場のニーズや課題解決策をカタチにしたものです。これからも、私たちは様々な現場のニーズを技術開発に生かすことで社会に貢献していきます。

4.水道インフラ事故を軽減し安心して暮らせる地域づくりに貢献

NEF工法により、タイムリーに水道インフラをメンテナンスすることで、事故や水質悪化を回避することができます。
さらに施工時の騒音・振動を軽減し、断水による影響を回避できます。
安心して暮らせる地域づくりは、インフラの適正管理によってもたらされます。

5.施工プロセスの刷新によるCO₂排出削減に貢献

カーボンニュートラルにおいて、NEF工法は大きな効果を発揮することができます。トラック、ショベルカー、ローラー等の車両、重機の使用を回避・軽減することでCO₂排出を削減します。
一つひとつの現場でCO₂排出削減を実現していくことで、世界の気候変動対策に寄与します。